蓄電池の補助金(東京都)の全体像
東京都に住む人が使える蓄電池の補助金は、主に東京都の助成と区市町村の補助です。
東京都の助成は、東京都環境公社が窓口の「家庭における蓄電池導入促進事業」です。住宅の所有者が対象で、国の登録機関(SII)に登録された機器が対象です。2026年10月1日以降に事前申込をする場合は、令和8年度の登録製品に限られます。
区市町村の補助は、2026年9月時点で当サイトが調べた都内62団体のうち、35団体で確認しました(受付終了・停止中を含みます)。国の補助については、既存住宅に蓄電池だけを付ける人向けの制度を、当サイトのデータには登録していません。
蓄電池の補助金(東京都)の金額の決まり方
東京都の助成は、蓄電容量(kWh)×10万円で計算します。2026年9月時点で、上限は1戸120万円が最大見込みです(DRに参加しない場合)。
ただし「対象経費(税抜)から、国や区市町村などの補助を差し引いた額」も上限になります。そのため、区市町村の補助を先に確定させてから、東京都の額を最後に計算する形になります。
すでにある蓄電池にユニットを増設する場合は、1kWhあたり6万円の区分があります。
- 参考例:蓄電容量6.5kWhなら、6.5×10万円=65万円が計算上の額です。
- DRに参加すると、ここに10万円が加わります。
- 工事費からほかの補助を引いた額がこれより少ない場合は、少ない方が助成額になります。
蓄電池の補助金のDR(デマンドレスポンス)参加の条件
DR(デマンドレスポンス)とは、電気が足りなくなりそうな時などに、合図に合わせて蓄電池の充電・放電を調整する取り組みです。
東京都の蓄電池の助成では、DR実証に参加すると1台10万円の加算があります(2026年9月時点)。DRのためのエネルギー管理機器を設置すると、さらに1台5万円の加算があります。
DRに参加する場合は、交付申請の前にDRの契約を結んでおく必要があります。参加できる機種や契約先は限られることがあるため、見積もりの段階で施工会社に確認しましょう。
蓄電池の補助金と太陽光の同時設置の関係
東京都の蓄電池の助成は、太陽光の有無ではなく、蓄電容量で金額が決まります。太陽光の要件については、申込前に公式ページで最新の条件を確認してください。
一方、区市町村の補助には、太陽光との同時設置や接続を条件にする制度や、同時設置で金額が上がる制度があります。
| 自治体 | 太陽光との関係 | 金額(最大見込み) |
|---|---|---|
| 江東区 | 同時申請で単価が上がる | 2.5万円/kWh・上限20万円 |
| 葛飾区 | 同時設置で加算 | 経費の1/4・上限20万円+5万円 |
| 中野区 | 太陽光との接続が要件 | 定額10万円 |
| 多摩市(加速化事業) | 太陽光との同時設置が条件 | 経費の3/4・上限20万円 |
| 品川区 | 要件なし(受付停止中) | 3万円/kWh・上限30万円 |
蓄電池の補助金の容量(kWh)の数え方
蓄電池の補助金は、蓄電容量(kWh)で金額が決まる制度が多いです。kWhは「どれだけ電気をためられるか」を表す数字です。
注意したいのは、同じ機種でも資料によって数字が違って見えることです。補助金では、国の登録機関(SII)に登録された蓄電容量を使う制度があります(新宿区など)。カタログの別の数字で計算すると、金額がずれることがあります。
また、小数点以下の扱い(切り捨て・四捨五入)も制度ごとに違います。八王子市や武蔵村山市のように、kWh(容量)ではなくkW(出力)で単価を決めている制度もあります。
蓄電池の補助金を区市町村と併用するときの計算
東京都と区市町村の蓄電池の補助は、併用できることが多いです。ただし、計算のしかたに注意が必要です。
東京都は「対象経費から国・他の自治体の補助を引いた額」が上限です。区市町村側も、合計が工事費を超えないように減額したり、東京都の補助を引いた額をもとに計算したりします。
目黒区は、設備の本体価格(工事費を除く)の3分の1(上限7万円)で計算し、合計が設置費を超えると申請自体ができません。区の制度ごとに「何を費用として数えるか」も違います。
蓄電池の補助金の申請タイミングと早期終了
東京都の蓄電池の助成は、工事の契約前に事前申込が必要です。区市町村の補助は、設置後の申請が多いものの、工事前の申請が必要な制度もあります。
予算に達すると受付が終わる点にも注意してください。2026年9月時点で、品川区の蓄電池の補助は予定件数を超えて受付停止、三鷹市は受付終了です。昭島市のように、申請が予算を超えると按分(金額を割り引いて配分)になる制度もあります。
蓄電池の補助金で失敗しないための注意点
金額が大きい設備なので、補助金の額だけで決めず、容量が暮らしに合っているかも確認しましょう。
- 東京都の事前申込の前に契約しない
- 見積書に蓄電容量(kWh)と機種名、SII登録の有無を書いてもらう
- DRに参加するかどうかを、見積もりの前に決めておく
- 区市町村の「太陽光と同時」の条件を、工事の計画に入れておく
- 値引きやキャッシュバックは、対象経費から除いて考える
- 見積もりは複数の会社から取り、補助の手続きに慣れているかも比べる